秋から冬にかけて旬をむかえる長芋は、独特のトロトロ食感が人気の野菜ですよね。温かいごはんやソバにとろろをたっぷりかけて食べたくなる季節ですが、意外と長芋を「もったいない」食べ方をしている人もいるかも!?
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、長芋の「もったいない」食べ方とおすすめの解決法を教えてもらいます。
おがくずや土を落として保存すると「もったいない」!
スーパーで長芋を買うと、真空パックでないかぎりは、表面におがくずがついた状態になっていると思います。なんだか汚れのようにも見えてしまって、払い落としたり洗ったりしてから冷蔵庫へしまう人もいるかもしれませんが…、「もったいない」!
おがくずは、乾燥に弱い長芋の湿度を調整するためにつけられているもの。おがくずを落としてから保存すると、変色や劣化が早まってしまうことがあります。調理する直前に洗い落とすようにしましょう。
皮むきでかゆみを我慢するのは「もったいない」!
長芋の皮をむくとき、長芋特有のヌルヌルした成分が手について、かゆくなってしまうことがありますよね。じつは、しかたがない…と思って我慢しながら皮をむきするのは「もったいない」!回避する方法があるのです。
一番手軽なのは、長芋を支えて持つときに、キッチンペーパーでつつみながら持つ方法。右ききの人なら、左手でキッチンペーパーごしに長芋をつかみ、右手にピーラーを持って皮むきをすれば、長芋に直接ふれずに皮をむくことができます。半分むいたらキッチンペーパーでつつむ部分を変えて、また同様にピーラーでむけばOK。
そのほか、長芋を横に置いて、断面にフォークをさす方法も。この場合も、右ききの人は長芋にまっすぐささったフォークを左手で持ち、右手でピーラーを持って皮をむきます。最終的にフォークの穴が長芋に残ってしまうのが気になる人にはむいていない方法ではありますが、キッチンペーパーの方法と違って最後まで持ち替える必要なくそのまま全部むくことができます。
ちなみに、ここまで皮のむき方を詳しく説明してきましたが…、じつは長芋の皮は食べられます。生で食べる場合はやはり皮むきをしないと食べづらいですが、煮物にするなどしっかり火をとおす場合は、皮つきのまましっかり洗って、とくに汚れやキズが気になる部分だけ切り取ってそのまま調理してOKです。
生で食べるだけじゃ「もったいない」!
長芋の食べ方といえば、生のまますりおろして「とろろ」としてご飯やおかずにかけたり、生のまま切って和え物にしたりと、生で食べることが圧倒的に多いでしょうか。でも、それだけじゃ「もったいない」!
長芋は加熱のしかたによって、さまざまな味や食感を楽しむことができます。サッと炒めるとサクサクした食感ですが、じっくり煮るとホクホクに。肉といっしょに加熱する場合は鶏肉との相性がよく、みりんや醤油で煮込むと冬にぴったりの煮物になります。ちなみに前述のとおり、煮物なら皮つきで食べられますよ!
また、すりおろした長芋を加熱すると、トロトロだった食感がフワフワになり、甘みが出て味わいも変わります。ぜひいろんな食べ方を試してみてください。
旬の長芋を存分に楽しもう
長芋には、ビタミンCやビタミンB1、食物繊維やミネラルが含まれ、体調をくずしやすい季節にぜひ食べたい食材です。今回ご紹介した「もったいない」ポイントを避けながら、ぜひ旬の長芋をめいっぱい楽しんでくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部