【大型収納の整理】「全出し」はNG!?片づけられない理由を徹底解説

2025/07/25

「今日こそ収納の中をスッキリ片づけるぞ!」と意気込み、ものを全て出したがうまく片づけられなかったという経験はありませんか?多くのひとが「全出し」で失敗しています。整理収納アドバイザーの中里愛子が、今日は「全出し」する片付け方についてお教えします。

サンキュ!STYLEライター。介護福祉士として働く中で多くの人が片づけに悩んでいることを知り、家事代行業に転...

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1.「全出し」する片付け方とは

出典:写真AC

「全出し」する片づけ方とは、収納の中のものを全部出してから分類して行くという片づけ方です。「全出し」することによって、自身が持っているモノの量を把握し、溜め込み過ぎを反省できるなど大きなメリットがあります。またすべてのモノを丁寧に分類して収納計画を正しく立てることができるのです。

2. 全出しの3つの落とし穴

出典:写真AC

全出しには大きなメリットがありますが、実はとても難しい方法なのです。その理由は主に3つです。

(1)モノの多さに圧倒されてしまう

大型収納には想像以上に収納されていることが多く、全出ししてしまうと途方に暮れてしまいます。また、そこまでモノを溜め込んでしまった自身を責め、落ち込んでしまうこともあります。

(2)分類地獄

大型収納は「要るか・要らないか」と迷ったものが、とりあえず置かれていることが多く、それらを1つずつ決断して行く作業が続きます。「使っていないけど高かったしな」「趣味じゃないけど頂き物だし」…そんな手放し難いモノと向き合う作業はとても地道で精神が削られる作業なのです。

(3)時間との闘い

分類作業はとても時間を要します。しかし、丸1日作業に専念することは難しいでしょう。体力的にはもちろんのこと、他の家事や育児をしながらの作業になるかたも多いのではないでしょうか?気が付いた時には日は暮れてしまい、全出ししたモノが散乱したままになるか、とりあえず元の収納にそのまま戻すことになってしまいます。

3. 大型収納の片付け方とは

出典:写真AC

では、大型収納の片づけはどのようにはじめたらいいのでしょう。

まずは全体を見まわして、不必要なものを「間引く」ところから始めましょう。これなら部屋全体が散らからず途中でやめても困ることはありません。総量が減ってくると、収納内での分類スペースができ、作業のスピードもアップしてきます。

4.「全出し」は有効ではないのか?

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では「全出し」はしてはいけないのでしょうか?

そうではありません。やはり「全出し」は効果的です。全体から間引くことが終わったあとにするのが、大型収納の中の「小さな範囲の全出し」です。片づけにあてられる時間や自身の判断スピードに合わせて、今日は引き出し1段、収納ケース1つ、ひと箱・・・など「小さな範囲の全出し」をし、整理・分類を繰り返していくのです。

出典:写真AC

大型収納の「全出し」は、整理収納のプロが得意としています。プロはクライアントの判断スピードや気力・体力・集中力を見極めながら、最適な作業方法を提案します。たとえ「全出し」しても滞ることなく進めることができるのです。もちろん、プロであっても物量をみて全出しの範囲を絞ることはかかせません。

プロの技は誰にでも簡単に真似できるものではありません。自身の片づけ能力や環境に合わせた方法で進めることが大型収納を攻略する一番の近道になることでしょう。

■執筆/中里 愛子
介護福祉士として働く中で多くの人が片づけに悩んでいることを知り、家事代行業に転職。整理収納アドバイザーとクリンネストなどの資格を活かし2019年に整理収納サポートおうちPLUSを起業。現在は資格認定講師・家事代行トレーナーなどプロの育成にも力を入れている。Instagramは「@ouchi_plus」。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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