「レシートを見るたびこわくなる…」「今すぐやって!」家計管理のプロがやってる食費値上げ対策5

2025/08/01

食料品、日用品、電気代、ガソリン代…など、生活するうえで必要なものが値上がりしています。スーパーで買い物するたびに、電気代の「使用料のお知らせ」を見るたびに、ガソリンを給油するたびに、ハァ~とため息が出ますよね?

物価高騰には、円安、原材料費やエネルギー価格の高騰など複数の要因がからんでいる…らしいのですが、そんな小むずかしい理屈よりも、今すぐ対抗できることを知りたいのが、生活者の声です。とくに食料品の値上がりは、家計を直撃しています。

全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが、食料品の値上がりに対抗するために今すぐできることについて解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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1.買い物回数を減らす

出典:写真AC

買い物回数を減らすことは、支出を減らすことに直結します。理由は、スーパーに行くと、あれこれ目移りがして、余計なものを買ってしまうから。

1回の買い物で、「もともと買う予定のもの」+「買わなくてもすんだもの」を買ってしまうことが多いものです。買い物回数を1回減らせば、その分、「買わなくてすんだもの」の支出がなくなります。

2.使い切りで食品ロスをゼロにする

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お金を出して買ったものを捨てるのは、お金を捨てるのと同じことです。

なので、買った食材は、レタスの葉1枚だってムダにはしたくないところ。少し硬いレタスの外葉でも、刻んでチャーハンやみそ汁の具にすれば、おいしく食べることができます。今はだいぶ値段が落ち着きましたが、レタス1玉が400円くらいしたときのことを思い出して、1枚たりともムダにしない気持ちが大事です。

食品ロスを出さないためには、買い物を見直すことが第一歩。買い物の前に、1回の買い物でまかなうメインおかずだけでも決めましょう。たとえば3日分の買い物をするなら、2日分の肉と1日分の魚を買い、魚から使うとロスが出にくくなります。

3.買い物メモでスーパーの滞在時間を短縮

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スーパーはあの手この手で、買い物客の「買いたい欲求」を刺激します。お店側は“買わせるプロ”なので、ふらりと入れば、あれもこれも買いたくなるのは当たりです。

手ぶらで買い物に行ってはいけません。「買い物メモ」を作成しましょう。たとえば3日分のメインおかず、副菜の食材、卵、牛乳、ヨーグルト、豆腐、納豆、なくなりそうな調味料…などをメモします。メモに書いてあるものだけを買えば、ムダ買いが減り、買い物時間が短縮できます。

4.やっぱり米食

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お米の値段が上がっています。「お米が高いから、朝食はパンにしようかな?」という人がいるかもしれません。

米1合は150g、炊いてご飯にすると約330g。お茶碗1膳をご飯150gとすると、米5kgで約73膳分に。米5kgが仮に4,000円だとすると、1膳約55円。パン食より、やっぱり米食の方が割安です。

※5kg÷米1合150g=33.3合分 
ご飯330g×33.3合=ご飯10,908g
ご飯10,908g÷1膳分150g=73.26膳

5.献立は定番をグルグル回す

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レシピ本を見て、がんばってつくったのに、家族の評判がイマイチだったことはありませんか?新しいレシピにトライするのは素晴らしいことですが、案外、家族は食べ慣れたおかずが好きだったり。

唐揚げ、餃子、とんかつ、ハンバーグ、豚肉のしょうが焼き、麻婆豆腐…など、家族に評判のいいメニューをいくつか決めて、それをわが家の定番メニューとしてグルグル回せばよし。

定番を決めると、使用する食材も定番になるので、1回の買い物予算が立てやすくなります。また使用する調味料類も決まってくるので、中途半端に余って賞味期限切れになることもありません。定番なら作り慣れているので、つくるのもラク…と、いいことづくめです。

まとめ

食料品が値上がりしています。それでも、ご飯は毎日つくらなくてはなりません。文句を言っているだけでは始まらないので、今すぐできることを実行して、なんとか乗り切りましょう。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

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